ㅡそこに、土亀の敵の前で。
ㅡどうして私、お姉さんに勝つことができると考えてしまったのかㅡ勝てるわけがないはずなのに。
どうして私ㅡ姉を助けることができると考えていた。
島に滞在した時からそうだった。
姉は。
最初から、私の助けなんかいらないのにㅡいつも私が先走っ出て。
私ㅡ何をすることができると言うんだㅡ
".................."
湯、と。
そのような時にチカが、延々と考えているㅡ考えていないㅡ、まるでその時を狙ったかのように、廊下側から、乱暴に障子が開いた。
た策士土亀だった。